二日酔いでロードバイクに乗るなどの運動をして良いか悪いか。
先に答えを言っておきましょう。
悪いです!運動せずにアルコールが分解されるまで安静に待機!
記事の目次
二日酔い状態で運動するのは危険です。脱水症状を引き起こし余計に体調が悪くなります。肝臓がアルコールを分解するのを待つのが定石。
二日酔いは、自分のアルコール分解性能を上回るアルコールを摂取した際に起きる不快感です。
症状は色々とありますが、脱水、吐き気、身体疲労(だるさ)、頭痛、筋肉痛、睡眠障害などが代表的です。
アルコールを分解する過程で、大量の水分やカルシウム・マグネシウム・亜鉛・ビタミンB1を消費することで疲労感や脱力感を生むのがメカニズム。
アルコール分解の副産物であるアセトアルデヒドは強い毒性を持ちます。
アセトアルデヒドを体外に排出できれば不快感もおさまってきます。
ですが、アセトアルデヒドは汗をかくことでは排出することは出来ないのです。
二日酔いの不快な症状を和らげるため、体内にある毒素を排出するべく、汗を出して運動をしようと考えますが、これは完全に浅はか!浅知恵!愚行といえます。
不快症状を起こしている原因は、脱水・ビタミン不足・ミネラル不足・アセトアルデヒドの生成です。
汗を出してアセトアルデヒドを出したくても、汗を排出する汗腺にはアルコールやアセトアルデヒドを出す機能が備わっていないのです。
汗(水分)しか出すことが出来ず、余計に脱水&ビタミン・ミネラル不足を促進してしまうのです。
頭痛の原因も脱水によるもので、脱水状態になると脳も脱水状態になり、脳髄液が減少します。
それが原因で脳への圧力の変化して、吐き気や頭痛を引き起こしてしまうと考えられています。
運動直後のアルコールは美味しいですが飲んで良いことは一つもありません。
飲酒直後は血液中のアルコール濃度が高くなっています。
このとき運動をして血行が促進されると、アルコールを含んだ血液が筋肉に分散され、アルコールを肝臓へ集められず、アルコールの代謝スピードが低下します。
長く不快な症状を引き起こす要因となってしまうのです。
気分転換の運動なら問題ありませんが、ロードバイクで速くなるために追い込みトレーニングをした後にご褒美ビールなんて飲んだら、その日のトレーニングは無に帰す可能性が高まります。
アルコールの作用でヒト成長ホルモンの分泌が妨げられ、筋肉の回復も上手く行かず筋肉増強が妨げられてしまうようです。
兎に角、水分&ビタミン・ミネラルを補給して安静にすることが最善です。
こんなことを調べたのは、まさに二日酔いになったからです。
調べて運動してはいけないと理解したのに、ロードバイクに乗りたい一心で二日酔い状態でロードバイクに乗ってきました。
運動直後の体調は良くも悪くもといった感じでしたが、時間が経つにつれてグッタリ感倍増。
科学を信じて安静にすべきだと強く心に刻みました。