ロードバイクのチェーンメンテナンスの仕上げは注油です。
チェーンの油汚れを徹底的に落としたら、滑りや防錆対策としてチェーンオイルを使います。
ロードバイクのチェーンについた真っ黒な油汚れの落とし方は別記事でご紹介しています。
記事の目次
沢山のチェーンオイルがありますが、大きくジャンルを分けると下記のように分類できます。
上記、いずれもチェーンの滑りを良くして走行の安定とパーツの磨耗を防ぐ役割になります。
どんな天候・条件でも一定の効果を発揮する手のかからないオイルタイプです。
街乗りや通勤通学など日常利用する自転車に使うことが多いでしょう。メンテナンス頻度が少なくなるので手軽ですが、チェーンの汚れは標準的に黒く汚れます。
しっかりチェーンに留まるタイプで雨に強く効果を保ちます。
粘度が高いタイプが多いため油汚れが目立ってつきやすい傾向がありますが、持ちが良く注油の頻度は低めでも効果を保ちます。
サラサラしたオイルで粘度が低く汚れがつきにくいタイプです。
雨の日など悪条件下ではオイルが落ちてしまうこともあるので、使用タイミングは考えたいオイルです。注油の頻度も高めにした方が性能を維持できるでしょう。
かなりサラサラとしたタイプで汚れに非常に強くチェーンを綺麗に保てます。
悪条件には弱いので使用タイミングは選びますが、晴れた日などにはロングライドもレースにも効果を保ちます。
掃除と潤滑を同時に行うタイプです。通常古いオイルを落として新しいチェーンオイルを塗りますが、塗り増しをするとオイルの固まりが出来てしまいます。
このタイプは噴きつけるだけでいいのでメンテナンスが非常に楽です。
色々なチェーンオイルが出ていますが、よく目にするチェーンオイルメーカーをご紹介します。
Amazonでもよく見るメーカーですね。それぞれに特徴があるので好みのチェーンオイルを選んで下さい。
長距離レースでも落ちにくいウェットタイプのチェーンオイル。ウェットタイプの割に汚れもつきにくく、レースでの使用が多い。
セラミックタイプなので汚れもつきにくい。
晴れの日なら100~150kmくらいで注油するとよい。
油が落ちやすい環境(雨天など)に強い。高い持続性と防水性があります。オフロードや雨、潮風の吹くなどの沿岸部に最適。
粘度があるので汚れが付きやすい。
ウェットタイプなのでしっかり膜を作ってくれて防錆効果も高い。
洗浄と潤滑ができるので非常に手軽。
塗りましをするタイプの方なら汚れの固着も少なく重宝します。
手軽なメンテナンスを求める方にオススメ。
万能型の潤滑油。
比較的さらさらで汚れがつきにくいオイルですが、オイルの持ちはやや悪く100km前後で注油したほうが良いでしょう。
色々なシーンに使えるので街乗りからロードレースまで
フィニッシュライン(FINISH LINE)クライテック ワックス ルーブ 120ml TOS06901【ルブリカント】 |
汚れが付着しにくいハードワックスのドライ膜をつくってチェーンを綺麗な状態で保ってくれます。雨には弱いので晴れの日に使用したいチェーンオイル。
かなりチェーンが奇麗に保たれるので、チェーンの黒い油汚れが嫌いな人にはオススメ。
水たまりレベルでも落ちてしまうので、路面コンディションはシビアに見極めたいです。ただ本当に汚れないので綺麗に保たれるのは本気レベル。
80~200kmで注油を推奨されています。
FINISHLINEの中で最もドライ。全く粘りがないレベル。
ワックスタイプなので 汚れがつきにくいが、雨天に非常に弱い。ドライタイプの割に持ちもよく200~300kmくらいは効果を保てそう。
晴れの日のロングランやヒルクライムに最適。
スプレータイプで潤滑と防錆効果がある。ややドライタイプで汚れもつきにくいですが、標準的な黒い汚れはつきます。
Amazonでめつちゃ売れてる商品です。
KURE(呉工業) スーパーチェーンルブ (180ml) チェーン専用プレミアム潤滑剤 [ 品番 ] 1068 [HTRC2.1] |
潤滑と防錆効果がある粘土の高いチェーンオイル。粘度が高いので飛び散りにくいが汚れもつきやすい。
価格も安くAmazonで人気。
ドライタイプなので汚れがつきにくい。潤滑と防錆効果がある。
雨で取れてしまうのでチェーンが汚れにくい代わりにこまめに注油したいです。
スプレータイプ。耐水性があり雨の日などの悪条件に適していますが、汚れもつきやすい。潤滑と防錆効果がある。
AZ(エーゼット) B1-001 自転車用 チェーンルブ マルチパーパス 110ml (チェーンオイル/ チェーン潤滑剤/チェーン 油/チェンオイル) CH002 |
万能タイプの潤滑油。粘度は高めで雨天時にも対応している。
粘土が高いので雨の日でも効果を保ちますが汚れもつきやすい。
AZ(エーゼット) B1-002 自転車用 チェーンルブ ウォータープルーフタイプ 110ml (チェーンオイル/ チェーン潤滑剤/チェーン 油/チェンオイル) CH012 |
防水タイプ。
粘土が高いので悪条件には適していますが、汚れもつきやすい。
AZ(エーゼット) B1-003 自転車用 チェーンルブ クリーン 110ml (チェーンオイル/ チェーン潤滑剤/チェーン 油/チェンオイル) CH022 |
ドライ・ワックスタイプでサラサラしている。雨天などには弱いが汚れがつきにくい。
AZ(エーゼット) B1-004 自転車用 チェーンルブ ロードレース用110ml (チェーンオイル/ チェーン潤滑剤/チェーン 油/チェンオイル) CH032 |
オイルの持ちは良いが長距離を走ると汚れも目立つようになります。200km走ってもオイル切れを感じにくい。
ドライタイプよりウェットよりのチェーンオイルです。
チェーンオイルは走っている環境に影響を受けやすいものです。特にオイルの持ちは環境の影響をとても受けるので自身の走っている環境を考慮してチェーンオイルを選びましょう。
個人的な好みは、綺麗なチェーンが好きです。スプロケットもチェーンもピカピカしていて欲しい。そうすると選択肢はドライタイプかワックスタイプになります。
メンテナンスは高頻度(走行たび)にした方がよくなりますが、メンテ好きな私はかえって嬉しいかもしれない(笑)自分の求めるチェーンオイルは、オイルの特徴や効果で使い分けることが重要ですね!